2021年8月22日【記事更新:2021年11月15日】
更新箇所について:「期待値と出玉の偏りイメージについて」の項目を追加しました。Pデビルマン疾風迅雷のスペック
新台導入日は9月6日からです。メーカーはニューギン(newgin)。
大当り確率319.69分の1のミドルタイプで一種二種混合機となります。
販売台数9700台。
【スペックの総評】(当ブログによる見解です)
この機種の特徴は、約93%の高いラッシュ継続率にあり、連チャンを重ねて出玉を伸ばしていくタイプです。また、遊タイムを搭載しています。
ラッシュに突入させないと出玉が伸びにくい突破型なので玉の出方は荒いタイプに属します。しかしながら、ヘソの返しは1個にすぎないものの、ラッシュ突入率が5割をやや上回っていることと、ラッシュ突入後の継続率が非常に高いこと等から、初期投資は突破型としてはやや抑えられる傾向にあり比較的打ちやすい機種かと思われます。
メーカーはスピード感を押し出しているようです。メーカー公表のスペックには「RUSH中最短大当り変動秒数 約1.0秒」との表現が掲載されています。
スペックは以下の表のとおりです。
●初当たり(ヘソ当たり)消化後の抽選振り分け
電サポ3回+残保留抽選1個が全体の60%を占めます。残り40%は電サポが付きません。このため、右打ち電サポ状態(ラッシュ)への突入率は60%ですが、電サポ中に大当たりする実質的なラッシュ突入確率は約56%となります。
電サポ中(ラッシュ中)の継続率は約93%と一気に跳ね上がります。
●出玉面について
初当り(ヘソ)の90%は5ラウンド(R)で出玉(差玉)は500個です。残り10%は2R 200個となります。
電サポ中(ラッシュ中)のメインラウンドは3R 300個と小振りの出玉になり全体の70%を占めます。残り30%は7R 700個です。
通常時を含めた平均では1回の大当りで9~10連チャンして4000個近くの出玉(差玉)が獲得できる計算となります。
ラッシュ中の平均連チャン回数は14~15回で、約6200個程度の出玉(差玉)が獲得できる計算です。
一連のラッシュで1万発の差玉が獲得できる確率は19%程度となります。2万発は4%程度です。
Pデビルマン疾風迅雷の遊タイム期待値を計算してみました
遊タイムの発動契機は通常時を959回転消化後となります。
遊タイムに突入後は、最大250回の時短に突入し当選確率はほぼ100%です。
遊タイムの天井期待値は通常時の平均期待値を大きく上回るため、天井狙いが有利な機種と言えるでしょう。
●狙い目の通常回転数
●貸玉料4円で金額換算した場合の期待値は以下のとおりです。交換率は4円等価交換および3.57円交換の2種類で計算してあります。
まず、出玉削りなしの表です。
●次に、出玉が5%減る場合です。
なお、これはスペックから算出した出玉数をベースとして大当り時や遊タイムを含む電サポ中の入賞時にアウトにこぼれるムダ玉を合算で除いて計算した値です。最終的に手元に残る出玉(差玉)とお考えください。
期待値と出玉の偏りイメージについて
下のグラフは、Pデビルマン疾風迅雷をパチンコ店で実際に打った場合を想定し、大当り確率やラウンド振り分け等のスペックを基に玉の出方を推計したものです。期待収支(期待値)と実収支の平均値の推移です。4円パチンコの出玉削りなしの調整で単回転収支8円(ここでは250玉あたり22.8回転=等価ボーダー+3.5回転)を想定しています。(実収支は実際に手元に残る差玉を金額換算した値で出玉のかたよりを考慮して算出しました。)
グラフをみると、通常回転300回転(大当り確率程度)あたりまでは実収支のマイナス幅が拡大しています。金額的には-5400円ほどです。持ち玉ができにくく現金もしくは貯玉による投資が続いている状態です。その後、実収支は期待収支に徐々に近づき、プラスに転じるのは800回転あたりとなっています。
実収支が期待収支の90%程度まで近づくのは1500回転あたり(大当り確率の5倍近く)ですが、これはラッシュ時の出玉性能に左右されやすいです。
ちなみに、玉の出方が穏やかだと判断される海物語のうち沖海5をみると、マイナス幅の拡大が続くのは通常回転300回転あたりまでで、金額的には5200円ほどと、Pデビルマン疾風迅雷よりやや低いほどで大きくは変わりません。
こうしたことを勘案すると、Pデビルマン疾風迅雷の玉の出方は、ラッシュに突入させないと出玉が伸びない突破型でやや荒いタイプに属するとは言うものの、継続率の高さが功を奏し、投資額は比較的抑えられる傾向にあるかと思われます。
もちろん、これは平均値の話なので、引きが悪いとさらに数倍のマイナス値もありますし、引きが良いと逆に大きくプラスに偏る場合もあります。
期待収支は、ボーダー超えの台を打てば、回した通常回転数に応じてプラスになりますが、実際の実収支は連チャンで大きく出玉を伸ばす事もあれば、単発続きやラッシュが続かないといった展開により投資がかさむ事もありブレるので平均的なイメージとして捉えてください。
実収支はラッシュ突入率やラッシュ継続率を考慮して算出してあります。一般的に、ラッシュ突入率が低い一方、初当り時の出玉が少なく、逆にラッシュ中に有利な出玉振り分けとなっているタイプの機種は出玉の爆発力は高いですが初期投資はかさむ傾向にあります。逆にラッシュ突入率が高かったり、通常時と電サポ当たりの出玉振り分けの差が少ない機種は期待収支どおりの実収支が得られやすい傾向です。
最終的には機種タイプに関わらず回転数が積みあがるにつれ期待収支と実収支の差は縮まります。